風紀委員会の日常/NL 人数制限有

>篠川先輩
…そういう情けが違反した生徒を更に堕落させるんです。"前回許されたから今回も大丈夫"なんて言って、同じことを繰り返すのがオチですよ。
(相手の返答は自身には到底理解できない内容で正直"同じクラスだから何？"という質問さえ口にしかけるものの相手がじりじりと逃げる体勢を作り始めているのに気付くとその質問は飲み込み困ったようなため息を漏らして。逃げようがどうしようが追うつもりはないのか、作業的な淡々とした物言いで言葉を返すとクラスの中に入っていった先程の三名を自分の方まで呼び出し。酷く不服そうな様子の男子生徒に気遣いをくれてやることもなく「…名前、一人ずつお願いします。」などという言葉と共にカーディガンのポケットからメモとペンを取り出せば、後から特定も可能なように名前を聞き出して。)

>副委員長
ッ、な！…照れてなんか、ないです…。
(クッキーを口にしようとした丁度その時、今までの軽口とは重みの違う相手の言葉にばっと顔を上げながら"何を"と声を張ろうとするものの、驚きがそれを遮るのか言葉になるより先に途切れてしまい。照れていた訳ではなかったはずなのに、相手の真剣みを帯びた言葉に思わず困ったように視線を揺らしながらほのかに頬を染めれば否定の言葉と共にまた俯き気味になってしまい。先程の真剣そうな言葉を打ち消そうとするように軽い言葉を重ねてくる相手にうっかり照れてしまったのが悔しくなったのか赤みの残る顔のまま軽く睨むような視線を相手に向ければ「…そんなのがしたいならそのクッキーをくれた他の後輩とでもどうぞ。」先程までより幾分冷たさの増した声色で返事をすれば、摘まんでいたクッキーを三分の一程口に含んで。)