<物語>
『奇跡』
昔、とある大魔道士が生涯かけて創り出した『不可能を可能とする』名も無き魔術を、何時しか皆はそう呼んでいた。
その魔術は、大魔道士がこの世界から居なくなると同時に失ってしまうモノだと思われていた。
しかし、大魔道士は自分の死の直前に、その魔術を遠い未来に残す為に種状の物に封じ込め、永遠の眠りについたと言う事が発覚する。
それを人々は『世界樹』と呼び、そこから実る果実を体内に取り込む事でその者が『奇跡』を習得出来るのだと人々は信じて止まなかった。
そして長い年月が経った今、世界樹は枯れる事なく大木へと変わり太陽のような鮮やかな花を咲かせた。その花は蕾となり、まさに果実が実る手前まで成長した。
だが、その頃には世界樹と果実の噂は人々の耳に届いており、一部の者はその力を我が物にしようと争いを始めたのである。
世界に救済を求める者、世界を混沌へと導こうとする者、己の強さを求める者から奇跡に縋る者とその目的は様々であった。
──もし、この話が真実ならば貴方は彼の奇跡に何を求めますか?
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