Cafe&Ba「居酒屋。」

＞シロさん
鈍感が俺らしいのか。…それっていいこと、なのか？
素で居られるのはここだけだから、シロさんには俺のこと客として見て欲しくない。
そ、そのお兄ちゃんってのは、互いにその気がある以上罪はないから責められないんだよな…？
（相手に茶化されている気がするのにクスクスと小鳥の囀りのような綺麗な笑い声が耳に心地よく安堵感が満ちていくようで自分の表情も和らいでいくのが分かって。しかし、無自覚なことを鈍感と言われてもいまいちピンと来ないため未だに疑問符が浮かぶところがあるが、相手が鈍感と言うのだから鈍感で構わないかと変に納得してしまう。それでも茶化されている感は否めないし、それが果たして自分らしくていいのか客観的な意見が聞きたく上記を言って。素のままでと言われた瞬間、やや真剣な表情と落ち着きある口調で相手をまっすぐに見れば、無意識に再び誤解を招くか否かのギリギリのラインの言葉を発してしまう。それは相手に心を許し真意を持って接することを約束とする以上相手もそれに応えて欲しいという身分からか少々お堅い我が侭のようなもので。一息置いての一言は、相手も恥じらっているようだが言われた此方もかなり恥ずかしく照れてしまう。不意打ちは卑怯だと反抗したくなるがこれ以上喧嘩じみた真似は御免なため、先の話題に引っかけて自分が揺らいでしまったことを仄めかすも動揺から言い出しはどもり声も心なしか小さくて。