Cafe&Ba「居酒屋。」

＞猫さん
難しいのはあんたも同じだろ。それに俺にとってはこっちの予定を大事にしたいから調整ならいくらでも。それに一応俺のが年上なんだからさ、甘えてくれもいいんじゃないか？
（礼を言われたことが意外で驚きつつ、相手の表情がはじめのころに比べると幾分か砕けて見えてきた気がして、もしかしたら自分が初対面で色々失礼をしてしまい警戒心を煽っていただけで本当はそれなりに表情豊かでよく笑うのかもと思って。続く言葉にフと考えて、生まれたときからこの世界で強制的にこの立場にされ色々と避けられないことや腑に落ちない逃げたくなることも多々あるが、恐らく自分の組織は他と比べ大分緩いと勝手に思っている。またやや一般常識に欠けるところがあるせいか仕事よりも遊び優先でせっかくの相手との時間を大切にしたいと子供じみた考えをもっており。それに忙しいと言っても調整はできる立場にあるし、眠れないと言っていた相手の体調や仕事の都合を考えるとまともとは言えないことをしている自分が合わせてもらうのは申し訳なく感じ、年齢は気にするたちではないが引けに出してみて）


＞シロさん
何してんだよ、シロさ、ｯﾝ
……俺で遊んでるだろ
（相手の艶めかしい行動に目を奪われ何をしているんだと名前を呼ぼうとするが途中で遮られる。自分も相手の耳元や額に口付けたりしたわけだが、優しく真面目で純粋なイメージの強い相手がするだけでそのあまりにも妖艶な仕草に酔ってしまいそうになる。口内に感じる濡れた指は不思議と嫌悪感はないがその意味が分からない。仮に本気で相手が恋愛感情として自分を見ているとしてこんなことをするだろうか。あくまで自分の知る相手の印象だが、本当に好いているならもっと慎重になるはずとそこまで考えて…やられたと気付くと沸いてくるのは羞恥というより虚しさと怒りに似た感情で、相手の本当の意図など露知らず、ただ弄ばれたと感じて。此方が本心から家族愛を向けたのにそれを踏みにじられた気がして、流石に泣き出したり喚き散らしたりするほど子どもでもないし、相手にも悪気はなかったと信じて溢れる感情から声が震えるのを押さえつつ低く上記を呟き。それでも今までとは明らかに違う鋭い眼光で見据えて。そしてこうなったらただではおかないと相手の手を音が鳴るほど強く払いのけ酷く深い傷心を装っては涙を堪えるように自分の前髪をくしゃりとさせ頭を抱え俯けば切なく消え入りそうな震える声で「最低だ」と呟き相手の心理を抉る作戦に出てみて、しかし少なからず傷心はしているためその演技はかなり現実味があって