豆 2014-01-06 15:13:58 |
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(怯えきった小動物の如く恐る恐る此方へ向いた相手は眠っていた時よりも生気が感じられ、青白い程だった頬も仄かにだが赤みが帯びており密かに安堵。観察するような視線を気に留める事無く瞬きをする度にきらりと鈍く煌めく深緑色を帯びた瞳を興味津々に見据え。然し次いで不安げな面持ちにてたどたしく紡がれる言葉に溜息混じりに「嗚呼、」と一言述べると相手の方へ歩み寄り布団の空いた位置に胡坐を掻くように腰をおろし片手に持っている髪の水分を吸ったフェイスタオルを簡単にたたみサイドテーブルへ放り投げて。漸く相手の方へ顔を向け呆れたような表情にて淡々と告げるは何とも高圧的な科白。)
雨ン中、御前が道で寝てたから連れて帰ってやった。…此処は俺ん家だよ。
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