豆 2014-01-06 15:13:58 |
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(冷たく硬いアスファルトとは相反する柔らかな感触に包まれた温もりに薄ら双眸を開くとぼんやりと霞んだ視界に映るは見た事の無いスマートフォン。微睡の中に居るような脳内のまま怠い身体をゆっくり起こすと其処は見知らぬ部屋で、一気に眠気も吹っ飛び身体を硬直させる。身体に掛けられた柔らかな毛布や着用している自分の物ではない少しサイズの小さい服に脳内は疑問符だらけであり。落ち着きを取り戻そうと左心に両手をあて数回深呼吸、ゆっくりと辺りを見回し完全に見覚えのない場所だと認識すると今度は他の記憶を辿ろうと試みるも其の辿るべき記憶は無くその虚無感と言葉に出来ない焦燥感に瞳を揺らし微かに震える手で不安を紛らわせる為に胸元の服をぎゅうと握り顔を伏せ身体を縮めて)
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