ヌシ。 2013-10-01 22:49:50 |
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「……くしゅんっ」
(何分、いや何十分居たか分からない、ただぼーっと空に流れる雲を見つめていた、まだまだ冬なこの季節に屋上はまずかったのか、くしゃみが自然と出て小さく肩を揺らす。今、何時間目だろう。少しぼーっとしていた頭を使うように頭を左右に振る。そろそろ戻らないと駄目かな。久しぶりのサボりに心を落ち着かせる。ま、いっか…。本でも読もうかな、と一緒に持っていた鞄の中を漁る。
「ない、ない…あれ?」探すも、鞄の中にあるはずの本が見つからない。もしかして、保健室に置いて来たのだろうか。戻ろう、とした時丁度チャイムが鳴る。今なら生徒に混じって先生方に見つからないかもしれない。ガチャリと屋上の扉を開けて下の階に降りる。
ガラガラと音を立て保健室の扉を開けると、先生は不在なのかいつもの白衣姿が見られない。スッと視線を先程まで勉強していた机に移すと本は無く、探すと、椅子の下にピンクの本カバーを見つけた。本を手に取ると、鮮明に保健室の中から寝息を聞き取る。「(…先生、もしかして寝てる?)」立ち上がると机の上に一枚のメモ用紙。この人何で寝てるの、とメモ用紙から視線をベッドに移す。しっかりがカーテンは閉められている。
いけない、と思いつつも好奇心に負け先生の寝顔見たさに足が動く、そして少しカーテンをずらすとそこには瞳を閉じた、先生がベッドを占領し、静かに寝ていた。
( 寝顔見たさに舞ちゃんを動かしてみました!ごめんなさいっ(ノ_・,)←
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