黒い礁湖/nl

…ダメか…(前以てあれだけの準備と費用をかけたにも関わらず入国してたった数時間でここまで嗅ぎつけられているということは、恐らく自分の身内以外に息をかけていたものたちは様々な理由はあれ自分たちの情報を漏らしたのであろうことは想像に難くなく、ヘリが巡回している反対側から出て行こうと思ったものの遠目に見えた増援のヘリに無機質な表情を崩すことなく溜息をついて、相手の自分への笑みと期待とは裏腹に散々張って来た伏線も本当に次で最後ということもあるが決定打になるようなものではないこともあり、遠回り気味にテムズ川沿いを暫く先導するに連れ見えて来た波止場沿いの建物にこれまた前以て手配させておいた自分たちの船影を確認すると、入口からすぐに見えた階段を急ぎ足で上がり、息を殺していたこともあって少し肩で息をするようにして整えながらも追って伝わった情報で追跡して来たのであろう海側のヘリの音を遠くに聞き、この状況では開き直ったとも見て取れる落ち着いた様子で胸ポケットから出したタバコを振って咥えると、火をつけて吸い込むと同時くらいの感覚でヘリの機関砲で掃射されて、迫り出した自分すれすれの隣の壁と床の一部分が崩れ落ちるのに見向きもせずヘリに背を向けて影になった部分に寄りかかったまま煙を吐き出し

(ただいまです！使い難いです！w/
萌えポイントだかは解りませんがどういたしまして！/
この後、離別して数年後編へ突入しようという浅はかな主の野望が…/)