主 2013-09-20 18:03:36 |
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……(黒いアタッシュケースを持って珍しくケブラーとナイロン製のミリタリーブーツ特有の音を響かせて高価そうな絨毯の敷かれた階段を順にゆっくりと落ち着いた足取りで登っていき、拠点の屋上に上がると、まだ沈み切っていない日が少しだけ自分を照らし出し、それに関してはいつもの如く大きく感嘆するわけでもなく、大げさに感動するわけでもなく、人間性の微塵も感じられない様な無機質な固まった表情と精密機器の様な目で只淡々と沈んでいく夕日を見送り、黒いアタッシュケースを開けて中のバラされた自らのM16を暫し眺め、ストップウォッチを右のポケットから取り出して軽く押し込むと、地面に置いて手早く組立て始めて細やかな調整まで約30秒弱で終わらせてストップウォッチを止めると、気に食わないのか無表情のまま暫く見つめると、目を逸らして右ポケットにしまって組み立てた銃を持ったまま、構えるでもなく只銃口を下に向けてまだ沈まない夕日を変らない目で眺め
(上げますよ、ノシ)
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