姪 ……(無言無表情で相手を抱き上げたまま階段を登りきって、小奇麗な扉を片手を下から伸ばしてゆっくり開けるとやっと少し明るいまともな通路に出て、手は細やかな装飾の施されたドアノブから離さずに相手が当たらないように丁寧に出ると、ドアを閉めて中央広間を全くと言っていいほど靴の音以外の音を立てずに無言で通り過ぎていき