霧谷 沙菜 2013-09-01 00:14:55 |
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ロル/
おはよ~、紗菜
(気だるげに教室に入ると最初に目についた自分の彼女。クラスメイトの中に溶け込んで談笑する彼女の笑みは関心するくらいにホンモノに近いニセモノだ。それを知っているのはきっとクラスの中でオレ一人だと思う。そんな冷めた彼女の背後から、肩に手をかけて挨拶をするのが最近の日課。あくまでも恋人らしく振舞わなきゃいけない。自分達のニセモノの関係がはじまったのはつい最近のこと。女子同士のくだらない取り合いに巻き込まれたくなかったオレは、彼女が欲しいからと紗菜に声をかけた。皆からの人望がある程度ある人物で、オレの事を好きになりそうにない人。それが紗菜だった。彼女が笑っているようで、そうでない事くらい分かっていたから。案の定二つ返事で彼氏のふりをして
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