桜 燈眞 2013-08-29 01:29:39 |
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...デケ、
( 大学の帰り道、たまたま通り掛ったのは金持ちと噂の後輩の家で.其の家の大きさに思わず足を止め上から下、右から左とじっくり見渡せば驚嘆の声漏らし.「 取り敢えず、此処まで来たんだし寄ってみるか、 」なんて相変わらずの楽観的思考でツカツカと若干早足で玄関まで歩いて行けば「 ピーンポーン 」とインターホン押し、初めての訪問に緊張する訳でも無く極自然に相手が出てくるのを待ち. )
( 変な奴とか言うなよ 分かりきってる事 矢印、 )
(雨よ降れ、と願っていた矢先ぽつぽつと小雨が降ってくる。「まじ ? 俺の声が届いんたんか。」と自分は空と会話出来たなんて変なことを思い、ふ、と口角が上がる。不意にピンポーンとチャイムが鳴れば「こんな時間に誰だよ。」小さく肩を竦める。鍵はあけてあるものの勝手に中に入れと言っても無駄に広いこの家だから扉の外まで声が届く可能性が低い。仕方なくどたどたと玄関へ。がちゃ、と扉を開けるとそこには見慣れた相手の姿。なぜ今日こんな時間に来たのか疑問に思いつつも小雨が降ってるため中へと相手を入れて。「どうしたんですか。急に。」と尋ね)
...雨?マジかよ、
( 扉が開くのを待っていれば突然降り出した雨、驚きの余りボソッと声漏らすも「 まだ雨が当たらない処に居ただけ運良いな 」なんて雨がポツリ、ポツリと落ちていくのを見ながら自分の運の良さに頬緩め.そんな事をしていれば此れもまた突然、開いた扉.驚きに目を見開くも相手が出た事に気分を良くしていれば相手からの問い、相手に軽く頭を下げ中へと入り乍「 なんか来てみたくなったんだよ、其処ら辺通ったから. 」と外の道路を指差し答え. )
(彼を中へ入れれば呆れた様子で見遣る。「ま、雨も降ってきましたし丁度良かったですね。」と雨宿りするところが見つかって良かったと素直に彼を歓迎する。リビングへ向かおうとするも途中で立ち止まり「そういえば先輩、ここ来るの初めてですよね。」不意に思ったことを口走れば「リビングこっちです。」とこれから自分が向かう方向を指差し。)
ん‐、御邪魔しま‐す.
( 入ってきたと同時に問われた為本来言うはずの言葉を言い逃していた為今間延びした声で言い、相手の様子をチラ、と見遣れば「 そんな顔すんなよ、 」なんて眉間に皺寄せ乍不満漏らし.「 でも、ま‐入れてくれて有難な‐、 」なんて何時もより若干素直な相手へと礼述べ.わざわざ丁寧に案内をする相手の背中を見ながら「 初めて初めて‐、想像してたよりデケーんだな、 」なんて思っていた事を其の儘口に出せば何を考えてか相手の指差す方へズカズカと歩いていき. )
はいはい、どうぞ。
(リビングへと着けば相手を先に入れようと端に立ち片手を中に向ける。この家に先輩わん入れたことは初めてだったのでどう対処していいのかわからず少し戸惑ってしまう。「何か飲みます?」と首を傾げて尋ねる。自分は特に喉が乾いてないものの気を使ってか彼に尋ねてみて。)
ど‐も、
( 相手から促される様に中へ入れば中も相当な広さで其の広さに亦も思わず「 中までデケ‐...つかスゲ‐... 」なんて声漏らし.何処か気を使っている雰囲気の相手を見遣れば「 ん‐、いらん.つか、俺に気を使うな、敬語もやめろ‐、 」なんてリズムよく淡々と言えばついでと云った感じで先程から若干気になっていた敬語の事も指摘し.取り敢えず座るか、なんて他人様の家にも関わらず其処ら辺にあるソファーへと座り「 お前も座れよ、 」とまるで我が物顔で言えば. )
いや、先輩だし。
(突然敬語をやめろと言われても年上の先輩なのだから..と内心思ってしまい。そんなことを淡々と言われてもどうしていいのかわからず眉間に皺が寄る。そんなことを考えていると普通にソファに腰掛ける彼の姿に思わず頬緩み「んじゃあ、失礼...します。」と語尾を小さく口にすると彼の隣に腰掛ける。しかし暫く考えればわざわざ広いソファに隣に座ることは可笑しいか、と思い立ち上がると少し離れたところへと移動し。)
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