…全く嫌になっちゃうよなぁ、何で日本の夏はこんなに暑いんだよ。この炎天下でテニスしてる俺達の身にもなって欲しいよな…。(利き手にラケットを握りつつ空いた片手で影を作り、不満気に細められた両目で蜃気楼に揺れるコートを見つめ。毎度ながらのぼやきに隣で立っていた少年、神尾が何やら橘の試合を熱く語り出し、それすらも暑さの手助けとなるのか恨めし気に視線を送り)