主 2013-07-20 21:07:17 |
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俺だって帰りてェよ、((正直、今思っている言葉を言えば笑われるかもしれないって思った。情けないな、とか思いつつ、ぽりぽりと頬を掻いて、ふい、と顔を背ける。少しでも気分転換がしたくて、草音が鳴る地面を踏み入れた。「俺は、少しだけ用事があるから、お前はオカンに守られとけよ、必ず戻ってくる。」かたかた、不自然に震える彼女の肩。それはきっと恐怖心から震えているんだろう、だから、少しだけでも安心するように頭を撫でた。辺りは暗い、というか此処に来てから空気が動いてないように感じる。空気が重たい、というか酷く頭痛がする。ふう、と一つ溜め息を吐き出して、相手を見つめた。少し高鳴る心臓を落ち着かせるように、彼女を撫でていた左手を離した。「んじゃな、ちゃ-んと待っとけよ、」にへら、と笑みを漏らして、足を奥山に踏みしめる。きっとこの先に、あの母親の真実がある筈。気にしてはいけない、その先に踏み入れては行けないって分かってるのに、どこか離れられなかった。)>星紗。
あ、千景。少し此処頼んだぞ。(ふと何時も通りで何も変わらない彼女を見つめて前記、少しでも頼りない彼女達を見張ってられるのはコイツしかいねェだろう、少し落ち着くように、左胸に手を当てた。心臓は小刻みに振動を振るわせて、恐怖に体は凍えそうだ、本当、情けね。ふう、と一つ溜め息を吐いては、そのまま山の奥へと足を進めた。それは何かに導かれるように、只虚に)>千景。
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