主 2013-07-20 21:07:17 |
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......。((言葉は不思議と無くなっていった。嗚呼情けねェ。でも怖いだとかそういう訳でも無い、何か喋れない雰囲気というか、言葉が浮かばなかった。ふとバックを拾い上げて中身を見る。どうせこの辺りは廃墟みたいなもんだし、雨やら何やらでカビが生えているこれを、新品、とはどうも言い憎い。「....何か良くわかんねェけど、..ここに娘を探しに来た母親の手帳みてェ」ふと手を離して、相手を見上げてみる。このまま奥が気になって仕方なかった。この母親がどうなったのか、子供は?そんな言葉ばかり浮かんでくる。ふとオカンからの声に意識を戻した。「あ、嗚呼..御免。んなら早く行った方がいいと思う、わりィけど、俺、少しだけこの辺りを探索したい。ほら、何か役立つ物、とかあったら、さ」ぽり、と髪を掻き分けると、足元の鞄を拾い上げて己の鞄に直す。少しだけ、何か手掛かりになるんじゃあないかと思った。)>朔也。
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