主 2013-07-20 21:07:17 |
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...御免ね、迷惑掛けて。( 小さく笑う彼とは対照的に沈んだ声色で申し訳無さそうに上記を述べて。嗚呼、亦此の変な体質の所為で彼らに迷惑を掛けてしまっている。そんな事を思っては下唇を軽く噛んで置いて行かれない様に彼に支えられながら二人を追う。夏の夜の涼しさとは亦訳が違う寒さにブルリと肩を震わせる。シャツの袖を思いっきり伸ばせば指先で掴んで。「...地図、? 御免ね、持ち合わせて無い、」頭上から聞こえる彼の声に耳を傾けるも、己は地図等持っている筈も無くそう述べる。――何で、こんなにも私は役に立たないんだろうか。そんな事を思うも再び襲う此の気味の悪い感じ。嘔吐感は収まるもやはり気分が優れない。ふと鼓膜を震わせたのは、彼の声色。携帯が繋がらないらしい。「...携帯、繋がらないの...?」と不安げに問い掛けてみる。 )
>朔也くん
...湊くん、此処危険だよ、( 不安げな声色。己の友人である彼は前へ前へと進んでいく。此処は危険だと本能的にそう脳に知らされる。此のまま此処に居れば大事な友人に何か良く無い事が起こるかも知れない。そんな事、あってはいけない。「...帰ろう? 朔也くんの言うとおり、亦肝試しは後日でも...」不安げに瞳が揺れる。然し己も言葉も彼の所持している携帯の着信音で消える。先程、隣の彼は繋がらないと言葉を発していた。なら何故、目の前の彼の携帯は鳴っているのだろうか。恐怖心もあるが、期待も募る。「...湊くん、携帯...繋がるの?」 )
>湊くん
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