ルシファー 2013-07-20 16:26:59 |
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ルシファーさま>
ーー…お、れは…小さい、山奥の村で育った…。村で、は、髪が白い人を…一人、"兎"と呼んで、最低限の生活の保証の代わり、に、村の厄を引き受けさせる風習があっ、て…前の兎が死んだ後、次が孤児だったおれに決まって…。おじさんおばさん、暮らしてた人達…みんな、おれを村の離れの小屋に閉じ込めて…それ、で…。
(菓子だ、と言われてもやはりその言葉の意味自体が分からないのかふるふると小さく首を振ると話すのを躊躇うかのように暫く俯いたまま黙りこんで。しかし話さなければ何をされるか分からない、そんな雰囲気を醸し出す相手の言葉に負けぎり、と奥歯を噛み締めてからぽつりぽつりと語り出せば出身の村で行われてきた儀式めいた厄払いの話をしだして。暫くそれを語ったのちこれ以上は、というように言葉を詰まらせると唇を噛み締め頑なにこの先を話さない意を見せて。)
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