…っ、止めるか。 (自分達には学校では制限がある。学校にはバレてはいけない。それは、絶対だ。そのせいで共にいる時間も限られる。それが自分達には難であり、苦だろう。「ちっ、」と、小さく舌打ちを溢す。当たり前だろう、一番良いところだった。まだ、相手は腕の中だ。名残惜しいが抱きしめるだけで我慢しなければ。「またな。」ぎゅ、と抱き締めると儚げに笑う。今はそれだけで頑張ろう。