主 2013-06-16 20:54:01 |
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お-、来い来い ( どうやら其処までお堅い人間ではないらしい。先程までの律儀な態度といい、己とは合わないか何て思ってはいたが、今の誘いには了承する勢いの様子にそんな事を思って。そうとなれば早速部屋に入らせねば、と上記相手に告げては軽くチョイチョイと手招きをしてみて。
えっと、ならお邪魔します。…あの、手ぶらですけどいいですか?
(手招きに誘われるがままに相手の玄関に一歩足を踏み入れて。しかしハッとした表情浮かべては困った様に少し眉下げつつ問うては己の手を見つめて。仮にもお邪魔する立場で手ぶらっていいのか?いいわけあるか、なんて一人ぐるぐると思考するも引っ越して着たばかりで冷蔵庫が空っぽなのを思い出してははぁ、と漏れそうになる溜息をなんとか押しとどめて相手の返事を伺う様な姿を見せて。
構わねぇよ? ( 玄関へと脚を踏み入れたところを確認しては、突然顔色変えた様子にどうしたものかと相手を見詰めて。すると少し間を置いて相手が発した言葉は己にとっては小さな事であり、相手の容姿や中身から簡単に想像の出来るような内容で、可笑しかったのか少し喉奥を鳴らしては小首傾げながら上記述べて。そんな事はどうでもいいから早く、と言うように相手の袖を引っ張ってみては急かして
…それではお言葉に甘えさせて頂きます。
(喉奥を鳴らす相手にきょと、と何処が間抜け面を晒すも直ぐに相手の言葉に安堵の息を吐いて。袖を引っ張られれば何故か相手が子供の様に見えてしまい薄っすらとではあるが口角を持ち上げては「えっと…あの、今更なんですがお名前を伺っても…?」ふと気がついた相手の名前を問うては首を小さく傾げて。
あ、俺?
俺は神谷 叶。 ( ふと己の名前問われると、まだ教えてなかったっけ、と思い曖昧な記憶辿ってみて。教えたか否かは覚えていなかったけれど、相手が名前を聞くという事は教えていなかったんだろう、と推測すれば掴んでいた袖を離して名を告げ。「 叶って呼んでやってよ 」相手の様子からは己の事を苗字で呼びかねないと思い、親睦を深める為か敢えて下の名で呼べという風に指示をして
神谷、叶さんですね。
(名前を繰り返しては一つ小さく頷いて。お邪魔した相手の家を失礼にならない程度に視線を這わし、やはり楽しみであるのか柔らかい雰囲気を纏わせていて。下の名前で呼んでくれ、という相手に少し目を丸くするも直ぐに頷いては、「なら、俺も下の名前で呼んでください。俺は鴇岡要です。」と己のフルネームを告げては此方もお願いしてみて。
ん、要ね、了解。
取り敢えず上がれよ ( 己と同様、名前で呼べと言われれば勿論とでも言うように頷いて。案外素直に受け入れた相手に意外だ、何て思った事は秘密にしておこう。先程から未だ玄関で話し込んでいるのでいい加減上がらないと、と思い玄関の扉を閉めて、後記告げると己は先に部屋へと脚を滑らせて
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