北條 格 2013-06-15 15:06:07 |
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( 彼の問い掛けに焦ったような仕草を見せて彼となるべく目を合わせないようにして。「 ... えっと、その。ただ見てるだけって言いました。」 と恥ずかし気に彼に微かに聞こえるような声で答えて。ああ、彼には引かれただろう。厭、ストーカーとか思われたかもしれない。でもまあ、もう後戻りは出来ないし、もうどう思われてもいいや。と思って。歩いていると急に立ち止まってしまう彼。己も反射的に立ち止まると此方に身体を向けてきて目線を合わしてくる。視線を外そうとしたが彼の真剣な眼差しに外せなくなり。彼から驚きなことを訊ねられると、目をぱちくりと開けて。少しの間、沈黙を作り何やら考えて。もし、この侭 好きと言ったら彼はどう思うのか。もし彼も好きと言ってくれたらハッピーエンド。でも彼が好きじゃなければ、己に好意を抱かれていても不快なだけ。そんなことを考えながらも、やっぱり彼には素直な気持ちを言いたい。そう思った己は彼の目を恥ずかし気に見詰めながらも、「 .... す、き .. です。」 と少し間を開けながら告白をして。/)
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