落霜ノ箱 オトシモノバコ- 2013-06-10 21:19:39 |
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朝の新鮮な空気の中、私から吐き出るのは眠気まじりの欠伸だけ。
特に変わりない私の背後から近寄るのは幼なじみの尾崎。
「っわっ!」
後ろから背中を勢いよく驚かせる。けど私は呆れた顔で尾崎を見る。
もっと驚かせたいなら上手くやれっつーの!
尾崎は物足りなさそうに私を見る。
「おい、あんま、元気ねーのかよ,てか、アイツは?」
「ハ? アイツ? あぁ、アルバイトの...」
やっぱ聞くと思ったわ!何? 気になるの? キンモー!
そこであの志津加登場。
「ねぇねぇ! 速報! 今日ね、うちらのクラスに転校生が来るんだって!」
転校生? まぁそれは良いけど何で今?
今は6月。だったら4月の入学式からくれば良かったんじゃないの?2か月遅れの季節はずれの転校生ってどんなヤツだろう?
「「季節はずれじゃね?」」
私と尾崎の言葉がハモル。ったく、なんで私と尾崎の思考が似てんだよ!
「んー、そだね。なんで今? もしかしたら尾崎みたいに問題児だったりして!」
尾崎が志津加を睨む。いやいや、お前の普段からの行動がおかしいだけだからな←,
そんな事をしている間に担任が入ってくる。それを見ると自然に皆自身の席に戻る。
「今日は転入生が来る。おい、九條、入れ。」
先生が廊下から相手を呼ぶ。
く、九條? 今、九條って言った?
廊下から入って来たのはまさにその九條クンだった。
「九條慶。田舎から来ました。父親の転勤都合で越してきました。また、入学式に出られなかったのは入学希望用紙の〆切を大幅に過ぎて出したからです。以上で...、」
ぬぉぉ、イケメン!!クラス中の女子が歓声を上げる。うん、まさにその笑顔は神ってr←
「せ、先生ー! 質問大会の時間とってよー!」
ある一人の女子が手を挙げて発言する。担任は困った顔。
あぁ、質問大会かぁ、“彼女居るんですか??”
そんな言葉が私の頭上を通る。イヤイヤさすがにそれは無理だわ、
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