朝比奈 日和 2013-06-07 23:19:55 |
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...、 ( 生徒用の玄関にて。傘置き場に腰を下ろせば溜息を一つ。夏も直ぐ目の前。梅雨なんて一瞬で終わる。夏休み特有の大量の課題も、喧しい蝉の声も、じりじりと全てを照らす太陽の日差しも、全部嫌いだ。ピンクの傘でとんとんと地面を叩く。ヒビヤが少しだけ、羨ましい。友達も居るし ( 何かよく睨み合ってるけど ) 。私の持ってないものを全部持っているような、そんな感じ。私がヒビヤを羨むなんて。ふと顔を上げると止んでいた雨。だけど直ぐにまた雨が降ってきた。不意に立ち上がって、左手を前に出す。屋根からぽたぽたと落ちる滴は私の指に落ちて、濡らしていく。それをただ無関心に無表情に、ヒビヤが来るまでずっと見つめていた。 )
( / 真夜中なら大丈夫です。私地震来ても起きないので。← )
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