朝比奈 日和 2013-06-07 23:19:55 |
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... 何してんの?、邪魔。 ( 教室の入口を塞いでるクラスメイトに冷たく言い放つ。そそくさと何処か嬉しそうに道を空ける男子達、ちらりと視線を男子達の手元に落とすと少しだけ見えた何かの写真。多分、女の子の。 「 ... キッモ。 」 と軽蔑したような(元からしてるけど)視線を遣ってから通り過ぎる。今日も何ともない一日なんだろうな。 )
.. あれ。 ( そう言えばヒビヤの姿が見当たらない。鞄からスマホを取り出して画面に視線を落とせば表示されている " 07:43 " という数字が目に入る。もう直ぐで遅刻じゃん、あの馬鹿。スマホの電源を切ってから鞄に入れて、溜息を一つ零す。 「 コノハさん、格好良かったなぁ ... 」 なんて、都会に行った時に出逢ったあの人―コノハさんを思い出してもう一度溜息を吐いた。 )
( / 募集中ですよー! )
(/非似ですが入らせてもらっても宜しいでしょうか……?)
うっわーっ!遅刻するっ!
(校舎まで走って入れば急いで靴を履き替え走ろうとするもふいに『廊下は走るな』と書いてあるメモが目に留まり、あの先生恐いんだよなー…前走ったとき凄い怒られたし…と昔のことを思い出せば怒られるより遅刻の方がよっぽどマシだと思い早歩きで教室を目指せば「もー…!!何でバス遅くなったんだよ…」と呟き自分の教室が目に入った瞬間、今日も相手に会える胸を弾ませて勢いよく扉を開ければ
(/ロルテスト等ありましたら…!!これが私のロルですー…!!)
Σ !? ( チャイムが鳴ると同時に急に開く教室の扉。一瞬ビクリ、と肩を跳ねる。全く。驚かせないでほしい。文句の一つでも言って遣ろう。少し頭に来て冷ややかな視線を其処に遣れば視界の端に入るのはヒビヤ。うっわー .. 。自分でも顔が引き攣るのが分かる。じっとりとヒビヤを睨めば相手に聞こえるか聞こえないか位の大きさで舌を鳴らして、視線を元に戻した。 )
( / わああ、有難う御座います!、 ロルお上手ですよ!!、此方こそ非似ですいません .. ! )
あ、あれ…?セーフ?
(自分が扉を開けた瞬間に鳴るチャイム、辺りを見渡せば、冷ややかな笑ってくる生徒、視線を送る生徒、その中でも一段と冷たい視線を送ってくる相手に一つ息を吐いてニコリと微笑めばもう一度辺りを見渡し先生が居ないことを確認した後他の生徒達に「セーフ?セーフ?」等と聞きながら自分の席につき。
(/あ、ありがとうございますっ!!いえいえ!ロルお上手ですし、似てますよ!!自分には勿体ないです……!)
... げ 。 ( 冷たい視線で睨んだつもりなのに微笑んでくるヒビヤに思わず嫌な声を出してしまった。でも気持ち悪いから仕方無い。ヒビヤが私の席を通り過ぎる際に 「 .. アウト、 」 なんてヒビヤにだけ聞こえる声量で呟いてみた。どんな反応が返ってくるだろうか。内心少し期待してしまっている自分に、はっと我に返れば首を左右に振る。厭々、意味分かんないから私。 )
( / 本体様のヒビヤ君の方が似てますよー!、 でもそんな褒められると照れちゃう。← )
え………
(ヒヨリの席を通り過ぎる時に聞こえたアウトという言葉、相手から返事が返ってきたというのも嬉しいがやはり今、一番の弱いところは『遅刻』というところ。頭の中では遅刻>返事というアサヒナーとしては言いがたいことだが認めるしかなくゆっくりとヒヨリの方を振り向けばセーフッと口パクで伝えればランドセルをしまいにロッカーへ行き
(/ありがとうございますー!!、照れっ!可愛いでs←)
【飯落ちですー!!】
... つまんな。 ( 小さく口から出た言葉。予想以上につまらない。少し眉を顰めて視線を窓の外に移す。太陽が出ていて水色のはずの空は黒い雲がかっていて、どんよりとした灰色の空。 .. 折り畳み置いてて良かった。雨降らないのが一番良いけど。一つ息を吐き出しつつ視線を前に戻せば視界の端に入る担任の姿。 )
( / 可愛くないですよ。 ( 真顔 ) 御飯行ってらっしゃいです、私ちょっと出かけてくるので返信遅れますすいません .. ! )
へ……うわぁっ!!?
(ランドセルを無事しまい終えたというところで一息吐いていれば突然の影、まさかとは思いつつギギギと後ろを振り返ればそこには険しい顔をした担任の姿。あ、今日も元気に禿げてますねとか言うのはよそう、と心の中で決めれば理由を聞かれ「バスが遅れたんですっ!!」と本当のことを言うも信用してもらえずついでなら誰かを道連れにしてやろうと考え『彼奴も共犯ですっ!!』と指をどこかに向けておそるおそる眼を開ければヒヨリの姿があり、あ、ヤベとも思う反面バケツの刑かな、なんて悠長なことも考えていて
(/可愛いですよ?(真顔)了解です!!私は待機しておりますっ!!)
は!?、 え、ちょ .. !、 ( 担任とヒビヤのやり取りを他人事のようにぼんやりと見ていれば急に私に向けられるヒビヤの指。..ちょっと待ってよ何此奴うっざ。よりによって私!? 頬を引き攣らせてヒビヤを見れば今にも泣きそうな顔。..仕方無い、此処は遣り通すべきか。 椅子から立ち上がれば「 すいません、ヒビヤ君と登校するつもりだったんですけど私が寝坊しちゃって .. 。だからヒビヤ君は悪くないんです。 」 なんて適当な言い訳をつらつらと並べて眉を下げる。先生と話すなんて滅多に無いのに。 )
( / ないです。( 真顔返し / あ ) すいません大分遅くなりました..! )
あ、味方してくれた。
(絶対怒られると思っていたが返ってきたのは予想外の言葉。ゆっくりと指を下ろし周りを見渡せばクラスのアサヒナーの眼が痛い。見たか、アサヒナー共、ヒヨリがこの僕に味方したぞよ?したぞよ?とか心中で思っておれば青い何かを担任から前に出される、ま、例え誰が味方になろうとも遅刻したということには変わりはないはずで、そんなことも百も承知だが、この先生、金持ってるとか持ってないとかで差別しない…!!とか思っていたら駄目なんだろうか。
(/あります(微笑み)/ あ、いえいえ!!此方こそ遅くなりました…!!)
... うざい。ほんっと何なの、私悪くないのに。 ( あれから数分後。結局私も罰を受ける羽目になった。1限目迄、バケツを持って廊下に立っとくなんていう古臭い罰。つまり今の私の両手には水の入った青いバケツ。注意を受けた後男子共に " 代わろうか? " とか色々言われたけどうざったくて全部断った。やらせればよかったな。無意識に口から出るのは愚痴ばかり。教室から聞こえてくる楽しげな話し声に耳を傾けつつ何度も舌打。もう手が痛い疲れた。 )
( / ぐは!、( ? ) いえいえー。あ、お好きに時間進めたりしていいですからねー。 )
う………(手が痛い、重い。隣から聞こえてくるヒヨリの愚痴が凄い僕に突き刺さるよ……、でも何で味方してくれたんだろう。でもやっぱり重いな………「ハッ!!」という声を漏らして眼を開ければ冷たい風が吹く廊下、あ、僕は遅刻の罰を受けていて…自分が寝てしまっていたことに全く気づかなかった。僕が寝ている間にヒヨリが話しかけていたらどうしよう…というか今はまだ1限?教室の中の楽しそうな声、廊下の人の気配がないということからまだ放課ではないようだ…。チラリと横を見れば当然ながらヒヨリが居て何だか申し訳ない気分になるな…実際申し訳ないけど
(/救急車ー、 救急車をー!!← / あ、了解です!!ということで1限の最後の方に飛ばしました←)
.... あんた寝てたの?、おはよ。 ( 黙りこくって反省してるのかな、なんて思いながら隣を見ていると突然聞こえたヒビヤの声にビクリ、と肩を震わしてしまった。じとりと呆れたような軽蔑したような視線でヒビヤを見れば溜息を吐きながら挨拶。この状況で寝れるとかあり得ない。 .. っていうか .. 「 謝罪もないわけ .. ? 」 なんて、思わずそんな言葉が口に出てしまった。無意識に頬が膨れる。眉間に皺が寄るのを感じる。あーもう早く授業終わんないかな。時計が無いから時間も分かんない。いい加減にしてほしい。段々と苛々が募ってきてしまう。馬鹿ヒビヤ。 )
( / だ、大丈夫です .. 。 ( え ) ふへへ了解です。← )
えっ…!?、あ、うん。(起きて直ぐに好きな人からの呆れた瞳もあるが挨拶。自分にしては凄く驚いてしまった、心臓が跳び跳ねるってこのことを言うんだなと改めて実感したよ!!……ていうかヒヨリ、手大丈夫かな…。いや、俺が持ってやるよ。なんて言いたいけど無理だよ?うん。男だから持てるっちゃ持てるけど流石に3つは……ね。そんな事を考えていればヒヨリからの謝罪を求める声。他の男達だったら『あ”?俺に謝罪?』とか言っているけど…言えないけどねっ!!願望だよ、願望!!ヒヨリならちゃんと言わなきゃ……小さく「ごめん……」と言えば自分でもどんどん眉が寄り、八の字になることが分かる。確か男は泣いたら駄目なんだよね、父さん。)
(/SOSーっ!!、SOS!!!( おい ) /あ、ご飯いってらっしゃいませっ!!)
ん。許してあげる。 ( まだ満足はしてないけど。今にも泣きそうな顔で謝るヒビヤを見てたらちょっとだけ罪悪感が湧いた。何だか情けなくて私が悪いみたいで少しだけ顔が熱くなる。ふるふると腕を震わせて 「 .. っだからその顔やめてよ、私が悪いみたいじゃん .. !、 」 なんて言ってしまった。どう考えても悪いのは私なのに。嗚呼もうほんと、惨めで自分が醜く見えてきた。視界の端に入る窓の外では雨が降っていて、更に私の心を黒く染めそうで、だから視線を足元に落とした。その瞬間に聞こえた授業終了のチャイムと、先生が教室の扉を開ける音。救われた気分になって、この嫌な時間が終わるのをまだかまだかと待ち続ける。先生、もういいでしょ? )
( / 大丈夫ですからあああ、( 黙せ ) 遅くなってしまいました .. ! )
あ、ありがとう!!………とごめん。(八の字になっていた眉を一気に反りあげればくしゃりとした笑みを浮かべ。相手の話を聞く限りは自分が悪いのだと思えば自然に謝罪の言葉が出てきて。そんな時に先生の扉を開ける音、タイミングが良いのか悪いのか。でも雨が降ってきたし……。雨は自分のことを否定している…陰。陽炎みたいで…。雨は、雨は嫌いだなぁ…。ボーッと空を眺めていても進む時間。ハッと我に帰ればヒヨリの周りにうろつくアサヒナー共。そんなアサヒナー達と眼が合ったと思えば睨み効かせられたり、ガンつけられたり…。嗚呼、散々だなぁ…。だなんて僕が言える筈ないのに)
(/あ、そうですか?←( 軽い )/いえいえ!此方も遅くなりすみません…!)
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