天然少女と裏表ある君（NL）

血が付いてんじゃねぇよ…。
血が出てんだ。
（なにもと言う相手に『そうかよ。』と言うと奥に座って深い息を付くと歯を喰い縛って腹を押さえて）

........(相手に近寄れば自分の上着を脱いで相手にかけて｢上...脱いで?｣と相手の服を指差して首を傾げて

別に良い…気にすんな…。
それよりこれ濡れんぞ…っ。
（押さえてる手に血が付着してもう一方の片手で上着を相手に差し出し）

いいから！早く脱いで...(と少し大きな声を出して相手に言ってから鞄をもって来て

…あ…あぁ。
（声でたじろぎブレザーとパーカーを脱いでシャツになると血の塊の様なものがベトッと付いていて）

はぁ、何してこうなるの？(と溜め息つきながら鞄から包帯を出せば相手のお腹に巻いていき

刃型のメリケンで殴られてな…。
チッ…面倒な事に抉られた。
（手に付いた血を見ると溜め息を付いて）

..........(相手の言葉を聞きながら｢はい、出来たよ...｣と少し微笑みながらいい｢手...洗って来たら?｣と鞄を整理しながらいい

すまん、迷惑かけたな…。
（と謝り『良い、大丈夫だ。』とズボンで血を拭いて）

別にこれぐらいは大丈夫だから...(と鞄を整理しながら数回頷いていい

っ…はぁ。
（髪から水がポタポツと落ちて落ち着いた様な息を吐き出して）

...はい...(とタオルを相手に投げて渡して｢......｣無言で本を鞄に直して

わりー…。（力が抜けた様に返事をして髪をバサバサと雑に拭き）

別にいいよ、そのタオルあげる...(と相手が頭を拭いているタオルを指差していい

そうか、じゃあ有り難く貰っておく…。
（タオルを頭に乗せながら膝に肘を置いて下を向くと髪の隙間から虚ろな瞳が覗いていて）

.........(相手の目をｼﾞｯと見詰めては相手に近づいて

…………。（何を思っているのか相手が近付いている事にも気付かずにただ人形の様に下を向いて）

.......(ｷﾞｭｯと相手を抱き締めれば俯いて

………!……何してんの…お前。
（一瞬驚いた様にビクッとすると閉ざしていた口を開いて）

抱き締めてる...(と当たり前の事を言えばｷﾞｭｯと抱き締めて

そりゃあ…みりゃわかる…。
何で俺みたいな…屑野郎にそんな事をしてんのか…。
それを聞いてんだよ…。
（瞳は変わらずも虚空を見つめる様に虚ろに下を向いたままで）

.........(相手の言葉を聞きながらｷﾞｭｯとして｢理由なんて無い....ただ私が抱き締めたいだけだから...｣と俯いたままいい

………そうか。
（離せとは珍しく言わず抱き締められる温もりが心地良いのかそのままにして）

...ん...(頷いては無言になり｢さっきまで...何してたの...?｣と居なくなってからの事が気になり首を少し傾げて相手に問いかけて

……今日の可能性を潰しに行ってたんだ。
俺の大事なモノを奪った…あいつらをッ。
（ギリッと歯を噛み締めて力むと脇腹の傷から包帯にジワッと血が滲んで）

........だからって無理しちゃ駄目でしょ?心配したのに...(と相手をｷﾞｭｯとして背中を撫でて俯いて

俺を心配する何て…変なヤツだな…お前は。
（下をみたまま『だけど…まぁ…悪かったな…。』と小さく相手に言い）

変な奴かな...?(とキョトンとして｢ん～ん...もぅいいよ...｣と小さく言う相手に笑みを浮かべて

俺を心配するヤツなんて、いねぇからな…。
（そう言うと相手の頭を撫でて初めて演技ではない笑みを浮かべて）

いると思うな、私にはそう思う...(と小さく呟いてそういい撫で受け相手を見れば頬を緩め

この俺を心配するヤツはいねぇよ…。
（頭を撫でつつ自嘲にも見える笑みを浮かべて）

私は心配する...(と撫で受けながら俯いて小さく呟いて

お前は…変に優しいんだな…。
（曇り空を眺めると相手を撫でて）

........そうかな?(と俯いたまま首を少し傾げて撫で受け

あぁ…ほんと不思議なヤツだ。
（プッと笑い出して）

不思議ではないけど...?(と笑う相手にキョトンとしては首を傾げて

いーや…不思議だ。
まっありがとな…（相手を見て撫でて

不思議じゃないし...(と小さく呟いて｢ん?うん、別にいいよ｣と相手を見上げて微笑み撫で受け

さて、そろそろ放課後じゃねぇの…？
（手を離して首を傾げて）

..そうだね...(と呟けば相手から離れて｢...部活行かないとね...｣と呟いて

あぁ…お前部活やってんのか…。
俺は帰るか…家まで15分。
まっ…雨に濡れても平気だろ。
（伸びをして外を見て）

やってるよ...一応陸上部(と言いながら帰る準備し｢雨降ってるね...ん～...帰り私濡れるけどこれ、どーぞ｣と相手に自分の傘を渡して

要らねぇよ、お前が使え。
それに俺はこの後…少し用がある。
お前が風邪引いたらどうすんだ…。
（濡れたパーカーとブレザーを着て鞄を本棚の隙間に隠して置いて）

私は大丈夫だから...(と相手に差し出したままいい｢私は貴方が風邪引かないか心配だから...｣と相手を見詰めていい

これから、用で行くとこのヤツに借りっから…平気だっての。
だからそれはお前が使っとけ。
それと俺は蜃な、覚えとけ…。
（相手の頭を撫でるとガラッと窓を開け）

でも....(と相手を見ながら呟いて｢うん...飛び降りるわけないよね?｣と相手を見ながらそう小さく呟いて

また、何かあったら借りっから…。
その通りだけど…？そんじゃ、また明日な。
（窓枠に足を掛けてフッと外にそのまま出ようとして）

あ、危ないよ?（と相手の服の袖をｸｲｸｲ引っ張って相手にいい

さっきもこれで出てっから…心配ねぇよ。
離さねぇとお前まで落ちるぞ…。
（窓の外に6割り程体を出していて）

.......危ないから気を付けてよ?(と相手を心配してそう言えば手を離して

あぁ…わかったよ。
じゃあな、部活頑張れよ…。
（相手にそれだけ言うと手で脇腹を押さえながら窓から植木に向かって飛び降りていき）