カナリア 2013-06-03 21:38:20 |
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「・・・んっ・・・?」
ここは・・・あ、そういえば保健室に運ばれたんだっけ・・・
そして先輩達の話聞いちゃって、泣いて、時雨君に慰めてもらって・・・・
「え!?時雨君!?」
「・・・んー・・・?」
飯沼みき、只今、保健室のベットで好きな人に抱きしめられてますっ!!?
あのまま私も時雨君も寝ちゃったんだ!!
「ちょっ・・・おっ、起きて!時雨君-!」
「何だよ、良い子にしてろよ・・・」
「へ!?」
時雨君!?
なんかキャラがいつもと違う気が・・・
しかも、抱きしめられたままだと・・・・
そろそろ私の心臓破裂するよー!!
「あっ、あの!眠いのは分かるけど、そっ、そろそろ帰った方が・・・ほら!もう放課後だよ-!
たいへーん!帰らなきゃ-!」
あぁ、私も何だかキャラが分からなくなってきてる・・・。
私が1人で騒いでいると、
ギュゥゥ!!
「きゃあっ!!」
ますます強く抱きしめられた。
どうしよう!本当に心臓破裂するかも・・・!!
「静かにしろよ・・・コタロー。」
「・・・ヘ・・?」
コ・・・コタロー?
だ、誰ですか・・?
「ん・・・わあ!!飯沼さん!?」
「あ、やっと起きてくれた・・・」
時雨君は勢いよくベットから出た。
「ごっ、ごご、ごめん!!俺、変なことしてたよね!?ホントごめん!!」
「いっ、いや・・良いよ・・・」
起きてくれたのは良かったけど・・・
もう少し抱きしめられたままでも良かったかも?(←おい
「そっ、それより!あの・・・コタローって・・誰?」
「え?飯沼さん、どうしてコタローのこと知ってるの?」
「えっと・・時雨君が、寝ぼけて呟いてたから・・・」
「うっわ・・・恥ずかしい・・・」
わ・・・時雨君耳まで真っ赤!
時雨君が赤くなってるところ初めて見たかも・・・
なんだか嬉しいな・・・
「コタローっていうのは、ウチん家の犬の名前。いっつも朝ベットに入ってくるからさ・・・
飯沼さんと間違えたのかも。ホントごめん!」
い・・犬!?
私、犬と間違えられたの!?
ふっ、複雑・・・。
「とりあえず、送るよ。もう歩ける?」
「う、うん・・・。」
もう、いつもの時雨君だ・・・。
さっき顔を赤くしてたけど、
それは”私”だから?
それとも私じゃない別の誰かでも赤くなってた・・・?
君にとっての私の立ち位置は
どこなのだろう
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