カナリア 2013-06-03 21:38:20 |
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~一哉side~
今、俺は何をしてるんだ・・・?
保健室の前に立って、何を見ているんだ・・・
俺は・・・もう・・・・・・
ーーーー2時間前ーーーー
直美「ん?なんや、一哉君。応援に来てくれはったの?」
一哉「まぁ・・・一応同じクラスだし、来るだろ。普通。」
「「本当は同じクラスって理由だけじゃないけどな。」」
俺はそんな不純な気持ちも抱きながらみきの姿を探す。
お?いたじゃん。相変わらずかっこいいな、くそ。
だけど・・・かっこいいんだけど何かいつもと違うような気がする。
あいつ、顔色悪いような・・・
バターン!!
一哉「!!?」
直美「みきちゃん!!?」
一哉「何やってんだよ、あいつ!!!」
俺は急いでみきの元へ向かおうとした、
だけど俺より、いや、誰よりも先に
時雨「飯沼さん!!!!!」
時雨が、そこにいた。
10年間、ずっと一緒にいたけど、
あんな大声だして必死になる時雨は初めてだ。
俺は、なぜかみきの元へ行くことができなかった。
足が動かなかったんだ。
ただ、みきを運ぶ時雨だけが目に映って・・・
周りの雑音が一切聞こえなくなった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バスケの試合も終わり、俺は保健室へと足を運んだ。
しかし、やっぱり誰よりも先に時雨がいて・・・
みきを慰めてた。
泣いているみきを・・・
俺
諦めたほうが良いのか?
同じ問いかけを、何度も心の中で繰り返す。
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