カナリア 2013-06-03 21:38:20 |
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~普通すぎる~
みき「覚悟って・・・何なの・・?」
今日の事を思い出すと少し赤くなってしまう
お風呂に入っているからと言うのもあるんだろうが
みき「明日どんな顔して一哉に会えばいいの?」
結局あの後は一哉が放心状態の私を置いて、部活に行ってしまった
私はもう、部活どころではなく、今日は部長に許可を得て帰った
告白なんて・・初めてされたから・・分からなくて。(←本当は何回もされてるけど鈍くて気づいていなかった
とりあえず、普通に!普通が1番だ!みき!
自分の顔をパンッと叩き、私はお風呂を出て、すぐに眠りにつくのだった
ーーーー翌朝ーーーー
みき「普通に、普通に・・・ブツブツ・・」
1人言を呟きながら、家をいつもより遅めに出た朝。
いつもどおりの時間に行くと、一哉と会ってしまうかもしれないから
って!出るの遅かったかも!?
みき「ちっ、遅刻~!!!」
急いで走り出すと私と同じように焦る生徒が1人
誰だろう?と思い、チラッと横目で見ると
一哉「ヤベッ!寝坊した!」
みき「え!?一哉!?」
一哉「おう!みきじゃねぇか。お前も寝坊か?」
みき「違うわよ!あんたと一緒にしないで!」
一哉「そんなに叫びながら走ると、バテるぜ?お先~。」
みき「なっ!待ちなさいよ!バスケ部なめんじゃないわよ-!!」
一哉「ヘヘッ!ここまで追いついてみろよ!」
もう!なんで朝っぱらから一哉と鬼ごっこみたいなことやんなきゃいけないのよ!
・・・あれ?私、今普通じゃない?自然体じゃない?
なんだか、一哉と気まずくならなくて嬉しい気持ちがある。
なんだろう?ま、今はいっか!この気持ちはとりあえず隠しておこう
みき「ちょっと!待ってってば-!!」
桜も散り、太陽が照り始めてきた季節
今、私たちの夏が始まります
こんなのんきな事を考えてるみきの前を走る一哉が
一哉「・・・普通すぎるんだよ!少しは意識しろよ。」
と呟いたことに、みきは気づきもしない。
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