カナリア 2013-06-03 21:38:20 |
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~止まらない鼓動~
一哉を避け始めて1週間。
私は一哉と一言も会話を交わしていない。
なんとなく相手も私を避けている感じがする。
ま、私から避け始めたから良いんだけどね・・・
放課後、教室で1人で考え事。
もちろん一哉のこと。1週間も避け続けているのに
どうして一哉を見るたびドキドキしてしまうんだろう・・・。
時雨「飯沼さん、一哉とケンカでもしたの?」
みき「時雨君!?」
いきなり背後からの声。
振り向くとそこには・・・時雨君。
みき「どうして、そう思うの?」
時雨「ん?だってお互い避け合ってばっかじゃん。だからケンカかなー・・・て思って、
少し気になってて。」
時雨君・・・優しいな。私なんかを気にしてくれるんだ・・・
かっこよくて、優しくて、勉強が出来て、何もかも完璧な時雨君。
そんな彼に一目惚れして。。。
私・・・
みき「私・・・私時雨君が・・」
時雨「一哉、良い奴だよ。許してやって。それじゃ。」
みき「・・・・・・・・・うん。」
叶わない想いって分かっているのに、私は今何を言おうとしたの?
教室を出て行く時雨君の背中を見ながら、
みき「・・・好き・・・」
誰にも聞こえないような声で呟くのだった。
あ、泣きそう・・・。
私が目に涙をためていると
ガラッ
誰かが教室に入ってきた。
ヤバイ!
いそいで涙を袖で拭き、教室を出ようとすると、
一哉「待てよ。」
みき「!!」
か・ずや・・だ・・・。
涙目で振り返ると予想通り一哉が立っていた。
一哉「お前、今週俺のこと避けてただろ。」
ジリジリと距離をつめてくる一哉
やっぱり避けてたこと気づかれてた
一哉の手が壁に付き、私は壁に追い詰められた
私は焦ってごまかす
みき「かっ、一哉の気のせいじゃない?私は普通だし・・・」
一哉「そんな涙声で言われても説得力ねーな。
いーか?良く聞け。俺は・・・」
みき「何よ!!どうせ・・どうせ私に文句つける気なんでしょ!一哉にとってキスなんて
どーでもいいと思うけど、私にとっては・・・」
一哉「お前が好きなんだよ!!」
みき「・・・え?」
今、なんて言った?
一哉が、私を、
みき「好き・・・?」
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