カナリア 2013-06-03 21:38:20 |
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~迷い~
ボーとしながらいつもの通学路を歩く朝。
いつもと少しだけ違うのは
頭の中に一哉がいること
いつもなら時雨君でいっぱいなのに・・・。
直美「そんなボーと歩いてると、また誰かにぶつかるで?」
みき「ひゃっ!直美ちゃん!びっくりした-・・・。おはよ。」
直美「おはよー、何?考え事?よかったら聞くで?」
優しい笑顔で心配してくれる直美ちゃん。
私はもう、1人では抱えきれず、直美ちゃんに全てを打ち明けた。
みき「実はね・・・」
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直美「そっかー・・・みきちゃんも悩んでたんやね。」
みき「うん。もう、自分の気持ちが分からなくて・・・。」
直美「でもー、ウチやったら、相手が誰であろうとキスしちゃったら意識するもんだと思うけどなー。
なおさら、一哉君みたいなイケメンだったら!」
・・・ん?確かに、言われてみれば、そうかもしれない。
逆にイケメン(←認めたくないけど)とキスしちゃって意識しない女子ってこの世にいるの!?
そうだ!!きっと、このドキドキは一時的なものなんだ!!
そうに違いない!うん!
自分に無理矢理言い聞かせていると、
直美「あ、みきちゃん、前!」
ドンッ!!!
靴箱でいきなり誰かにぶつかった。
痛っ-!!!!
私入学してから何回人にぶつかったかな・・・。
鼻を抑えながら謝ろうとすると、
一哉「っと、スミマセ・・・!!」
みき「!!!」
か・ず・や・!!!今一番会いたくない人No1の人物だー!!!
なにげにあの図書室以来、会うの初なんだよね・・・。
一哉「・・・ごめん。あの、後で話し・・・」
みき「ホント何回もぶつかっちゃってごめんねー!じゃ、先教室行くから-!」
全力で目をそらしながら、急いで教室へ向かう。
今の絶対わざとらしかったよね・・・。
よし!こうなったらこの一時的なドキドキが収まるまで一哉を避けよう!!
これから一哉をさける日々が始まる・・・
全てはこのドキドキが収まるまで。。。
そのみきの行動が、一哉の闘志に火をつける事になるのを知らずに・・・。
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