カナリア 2013-06-03 21:38:20 |
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~図書室~
私は今、何がおきたのか分からない。
だって、あの悪魔で俺様な一哉と・・・
キス・・・してるから-・・・
ー1時間前ー
「これで、図書委員会の話し合いを終わります。
では、さっそくですが今日から1年生の委員が放課後図書室の管理を行ってください。」
え!?1年生!?嘘~!はやく部活行きたかったのにー!
当番表を見ると、運悪く、今日は1年B組の担当だった。
今日は部活に行くのを諦めるしかないようだ。
一哉「まじか・・・部活行きたかったけど、しょうがねえな・・。」
一哉も私と同じ事を思っていたようだ。
入りたての部活。
やっぱり休みたくないと誰もが思うのだろう。
しかし、この委員会に入ってしまったからには、確かにしょうがない事だ・・・。
みき「ま、人が来たら対応して、2人の時は本の整理とかしてれば良いでしょ。」
一哉「めんどくせーな・・・」
みき「そりゃ、私だってめんどくさ・・・」
ん?待って、2人?私今自分で「2人」って言ったよね?
つまり、人が来るまでこいつと2人っきりってことー!?
ま、まあ、離れて本の整理とかしとけば、苛つくことも言われないだろう。うん!
私は一哉と少し距離をとり、本棚を整理し始めた。
それにしても、ここの図書室無駄に広いな・・・。
そんなことを考えているといきなり悪魔・・・じゃなくて、一哉が話しかけてきた。
一哉「なあ、お前って本気で時雨れに惚れてんの?」
みき「へ!?なにっ!急に。」
一哉「いや、深い意味は・・・ねえよ!?ただ・・なんとなく。」
みき「なんとなくって・・・そりゃ本気・・」
ガラッ
なんで私っていろんなものに話を遮られるんだろう・・・。
放課後の図書室にいったい誰・・・
一哉「時雨!」
時雨「一哉?あ、そういえば図書委員だったな。
今日、一哉達が担当なの?」
一哉「おう・・・そうだ・・」
みき「時雨君!そうなんです!今日私たちが担当なんですっ!!」
一哉「お前・・いきなり人の話遮んな。」
みき「いっつもあんたがやってることでしょう?」
勝った!!こいつについに勝ったわ!
誇らしげに1人でガッツポーズ。
そんなバカなことをやっていると、時雨君が
時雨「2人だけなの?ここの図書室広いから大変だよね。頑張って。」
みき「え・・・うっ・・うん。ありがとう。」
時雨君はそう言うと、本を返却して図書室を出て行った。
「頑張って」いつもの私だったら、迷わず喜ぶ言葉だ。
だけど・・・
私と一哉が2人きりでいても、時雨君は・・・
気づいたら、私は泣いていた。
一哉「え!?どっどうした?時雨に会えたのがそんな嬉しかったのか?」
さすがの一哉も驚いているようだ。
私は一哉の問いかけに静かに首を振る。
一哉「じゃあ、なんで・・・」
みき「時雨君は・・私が他の男子と2人きりでいても、なんとも思わないんだな・・・って
最初から、分かってたけど・・・やっぱり・・悲しくて・・。」
一哉「・・・・。」
みき「ごっ、ごめん!こんなことあんたに言ってもなんにもならないのに・・・」
すると、一哉は何も言わず、私を優しく抱きしめた。
みき「!??」
もしかして、慰めてくれてるの?
いつも意地悪ばっかの一哉が・・・
ドキッ
なっ、なんで一哉なんかにドキドキしてんの?私。
私が好きなのは時雨君で、
一哉だって、ただ、同情して慰めてくれてるだけで・・・
こんな自分・・・自分じゃない!!
私は一哉の腕を無理矢理振り払った。
すると、いきおいよく立ったせいか、お互いバランスを崩してしまい、
ドスンッ!!!
痛っ・・・本棚に頭ぶつけ・・・た・・・
なにか私の唇にあたってる、
目を開けるとすぐそばに一哉の憎らしいくらい整った顔。
私・・・今・・・
一哉とキスしてる?
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