檻

もうあの方へのこれまでの執着心も薄れてきました
それに今までは気付かないようにと心の奥底で私は一途な女を演じていたのかもしれません
最低な女です

だって、私はあの人とお話したいんじゃなくあの方とお話したいのに…
多分あなたもそんな事を私に思っていたのかもしれませんね
だけどもう、疲れちゃいました
今でも好きには変わりないけど、あの方のお姿でないのなら興味はないです
もう愛するばっかりは嫌です、私だって愛されたいのに…どうして何を何処で間違ったのでしょう
馬鹿らしく、他人の幸福が羨ましく妬ましい
私だってあの方ともっと愛し合いたかった
私だってあの方と一つになりたかった
どうしてすきになってもらえないの？
どうしてあの時私をすきって言ってくれたの？
どうして？ねぇ、答えてよ
私にも本当の王子様が欲しい
王子様は永遠にあの方って信じてたのに…

好きってただ一言囁いてください。それで良いんだから。そして私を抱き締めてキスをして
乱暴にされてでも良いですから私を壊して…
思い切り穿って私に感情をぶつけてください