...誰かいらっしゃらないものかしら (室内にて緩く首傾げれば扉の方向見遣り、暫く此処に来ていなかったのか辺りを懐かしむかのように見回せば人差し指で肘掛けをつ、となぞり。今夜は人恋しいのか物憂げに瞳伏せれば小さく一つ息を付き、到底開かないであろう扉に視線向ける事なく窓から三日月眺めやり