神無月 冴 2013-04-01 19:00:59 |
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…眠いわね、
(肘掛けに凭れれば小さく息付き、生憎の曇天を見遣れば憂鬱そうに双眸細め誰かいらっしゃってはくれないものかと扉見詰めるも小さく欠伸溢し
...何の為に?
(其の問いに首ゆるりと傾げれば相手に視線遣り、「...貴方様の様なお方が気軽に休める様に」...、そして私とお話し出来る様にとクス、と笑めば答え
...ええ、常に一人なものですから寂しくて、
(云い方が少し悪かったですねと、僅か瞳に哀愁の色浮かべれば微笑浮かべて、「...だから私とお噺して下さる御方を此処で待っていますの、」と頷けば
そうですか…それは寂しいことで…(少し悲しそうな顔をし、普通の顔に戻ったら「あなたとお話なら、いつでもしてあげましょうか?」と相手の顔を見て問い
もう慣れた事ですが、
(口許袖口で隠しクスリと笑めば紡がれた言葉に顔上げ、「...本当で御座いますか?」と僅か嬉し気に微笑めば
有り難う御座います
(相手の優しさにふわり、と笑めばふと立って話している事を思い出し、「...折角ですので、どうぞ此方へ、」と相手の手を静かに取れば座敷へと案内し
...はい、
(相手の其の言葉に双眸細めれば頷き、「...確かに綺麗ですが、必ず飽きは来るものです」と小さく息付けば己も天井見上げ
((すみません;少し落ちです、夕方には戻ってきますので;;))
…いくら綺麗でも、飽きるものは飽きますもの…、
(広い座敷の真ん中一人で周り見れば静かに溜息付き、己を飽きさせない何かは無いのかと双眸伏せ思いに耽るかの様に俯けば
...、
(ふと視線上げれば開く気配の無い扉に視線遣り、哀し気に肘置きに両腕置き体制崩せば凭れかかる様に、「...この時間帯は、人肌が恋しくなるものですね、」と小さく呟けば脇に飾ってある桜の小枝に指先でそ、と触れ
...早く入って来て下されば宜しいのに、
(其の落ち着いた声色に昨晩の事思い返せば唇に緩く弧描き、...焦らすのがお上手な方、と口許袖口で隠せばクスと笑み零し
忘れられたまま入る訳にはいきませんので、
(笑いを含んだ相手の声を聞けば、軽く目を伏せ微笑みゆっくりと扉を開け。「焦らすとは人聞きの悪い」と、先程とは違う妖艶な雰囲気を含んだ碧眼を相手に向け
...華京院様、
(相手の姿双眸で捉えれば相手の名を溢し、紡がれた言葉に、「...あら、それは失礼遊ばせ」と口許ゆると上げれば顔上げ静かに相手と視線絡め
覚えていて下さって嬉しいですよ、
(只名前で呼ばれると尚いいのですが、と窓の外に見える月を見ながら述べ。緩やかに瞬きをすれば再び視線を相手に戻し、「今日は隣に座っても宜しいですか?」と静かな声で言い
忘れる訳御座いません、
(その様な綺麗な髪と瞳をお持ちの方は中々いらっしゃらなくて、と笑めば「...私の様な者が軽々しく貴方様のお名前を口にするなど恐れ多い事です。」と面白そうに言葉口にすれば相手の言葉に、...ええ、勿論、と緩く頷き
貴方に褒められるなんて光栄ですよ、
(クスリと微笑めば、ゆっくりと歩を進め相手の隣に座り。「それは残念です...、貴方に名前で呼んで戴けなければ私も貴方を名前で呼ぶことが出来ない」と耳元で囁けば、優しい手つきで申し訳程度に相手の髪を触り、
...そんな、...ッ、
(口もお上手なのね、と相手見遣れば隣に座るのを確認する様に。耳元で囁かれれば微かにピクリと肩上げるも擽ったそうに身を捩り、相手の言葉に「...あら、そうなのですか?」とゆるりと首傾げれば問い
((了解しました、!
...、
(静かに立ち上がり窓の縁に腰掛ければ月眺め、...この眺めだけはいつ見ても飽きないと思いつつ、絢爛豪華な部屋に視線移せば双眸細め
酷いですね、本音ですよ。
(普段の人の良い笑みを浮かべ、片眼鏡を外せば相手の目を見つめ。問い掛けられれば「えぇ、此方から呼ぶのは気が引けますので」と微笑み、懐から愛用の煙管を取り出せば、吸っても構いませんかと尋ね
...そうですか、
(相手の笑み見れば薄く此方も笑み浮かべ、...そんな遠慮なさらなくても宜しいのにと目元緩めれば尋ねられた問いに頷き
昔からこんな性格なもので、
(軽く困ったように苦笑してみせれば、有難う御座いますと煙管に火をつけ。煙を相手にかからないよう外の方にはきだせば、「貴方はどうしてこんな屋敷に一人でいらっしゃるんですか、」とふと気になった疑問を問い掛け、
随分素敵な性格をしていらっしゃると思いますが、
(気遣いもお出来になる様ですし、と笑み浮かべれば問いかけられた言葉に、「...どうしてだと思われます?」と悪戯っぽく逆に聞き返してみれば
神無月さん、...いらっしゃいますか?
(いつものように屋敷を訪れれば、何を思ったのか普段話をする部屋の窓の所に向かい。コンコンッと窓を叩けば、中に聞こえる位の控えめな声で相手の有無を確認し、
...やっと帰っていらっしゃった。
(外で相手の帰りを待っていた(←)のか、寒さで頬を赤くしながら窓を叩き。中で人の気配がしたので、吸っていた煙管の火を消し、相手が現れるのを待ち、
...華京院様...ッ?!
(音のする方向見遣れば外に立つ相手見遣り、驚きで双眸僅かに開けば相手の方に駆け寄り窓開け焦った様に、「...嗚呼、いつから此処に?」と眉下げれば相手の頬に手を当てがい其の冷たさに息呑めば、...早く中にお入りになって、と急かす様に相手招き入れ
...今晩は、
(窓が開き相手が顔を出すと安心したようにフッと微笑み。顎に手をあて「何時からでしょう...、驚かせてしまってすいません」と苦笑しながら謝辞を述べ、招き入れられれば無意識にその暖かさに頬緩め
今晩は、じゃないでしょうに、
(相手の笑み見遣れば身体の冷たさに眉僅か顰め、「...、ご免なさい、今日は少し用事がありまして」と申し訳なさそうに上記述べれば相手の言葉に首を振り、早く暖をお取りになって、と己が羽織っていた衣相手の肩に掛ければ
挨拶は大事にしなければいけませんよ、
(ニコッと微笑めば「構いませんよ、俺が勝手に待っていただけですので、」と手を振ってみせ。衣を掛けてもらえば、貴方が冷えてしまいますと優しく相手に衣を戻し
...そうですね、
(相手の言葉に思わず口許緩めるも、「...そういう訳にもいきませんので」と相手見遣れば言葉零し、片手で其の衣静かに押し返せば、私は平気ですので貴方様がお掛けになってと微笑浮かべ
...誰かいらっしゃらないものかしら
(室内にて緩く首傾げれば扉の方向見遣り、暫く此処に来ていなかったのか辺りを懐かしむかのように見回せば人差し指で肘掛けをつ、となぞり。今夜は人恋しいのか物憂げに瞳伏せれば小さく一つ息を付き、到底開かないであろう扉に視線向ける事なく窓から三日月眺めやり
...、
(窓の柵に両手付けば月夜眺め、物静かな屋敷の中では月ですら僅かなる音を発しているかの様にも錯覚でき。双眸静かに伏せれば扉の方向を見遣り話相手がいないとはどうにも寂しいのか傍らにあった羽織り己の肩にかければ少し身震いし、「...誰か」などと珍しく弱々しく吐けば小さく吐息付き
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