フォルテ 2013-02-08 06:23:00 |
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さて、ここで1つ、人間の心理についてお話しよう。
テーマは「人から嫌われることを恐れてはいけない」ということ。
人間が他人に優しくするのは第一に「嫌われたくないから」で、嫌われることを恐れるあまり、人の言いなりになり利用されてしまうのだ。
確かに人に優しくしていれば嫌われることはない。では我々は自分を犠牲にしてまで他人のために尽くさなければならないのか?
答えは「NO」だ。むしろ、人間は普段多少わがままな方が好かれるのだ。
「普段から親切な人が少し冷たい態度を取ると嫌われる」
「普段から冷たい人が少し親切な態度を取ると好かれる」
これは「コントラスト効果」というもの。
最初は誰でも優しい人に対し、その優しさに感謝する。しかし時間が経つにつれ、その優しさに感謝しなくなる。その優しさが当たり前だと感じるようになる。そしてその人が少しでも冷たい態度を取ると、人間は激怒する。普段優しい先生、又は先輩や上司に怒られると、非常にショックを受けてしまうだろう。普段から怒ってばかりの人になら怒られても慣れているからショックを受けないのに。
自分を良く見せようとして他人に優しくするのは、自分で自分の首を絞めるのと同じ行為なのだ。自分が優しい人ということを前提として相手が接するようになれば、いちいち頼ってきてストレスが溜まり、心身ともにボロボロになっていくだけ。
逆に、普段怖い人や厳しい人に優しくされると、人間は大きく感謝する。その怖さ、厳しさとのギャップが大きいため、普通以上に優しさを感じ、その人のことを好きになってしまうのだ。
結局人間など、普段は優しくない方が好かれるのだ。
人に好かれようとして優しくするのは無意味だし、逆効果なのである。
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