ラビット 2012-09-30 17:58:44 |
通報 |
「◎◎?◎◎なの?すぐ、△交差点のコンビニに来てくれる?」
母は車も持っているでしょうに、なぜわざわざ呼び出すのか分からずに、それでも深く考えずに私は近くのコンビニへ向かいます。そう言えば、母と会うのは一週間ぶりでした。
「お母さんね、あの家を出る。もう戻れない。近づけない。」
母の車に乗り、逃げ出すように遠くに行きながら、母は言います。
が、……何を言っているのか分かりません。
思えば、私は頭の回転が悪く賢くはなかったのですぐに理解できなかったのだと思います。
しかし朧げに、何かが変わることは、あの言葉にしがたい感覚は忘れられません。
とりあえず、まず最初に壊れたのは母でした。
彼女は、(私にとっては)優しい祖母に、毎日のように嫌味を言われて、ないがしろにされたのです。
それを、十数年我慢してきたのです。私と妹のために。
トピック検索 |