あしゅか 2011-10-30 21:39:18 |
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「お姉ちゃん、もうこの部屋からでないの?」
「いや、あの偽善者たちがいなくなったら、この部屋から出るよ」
お姉ちゃんはそう言った
偽善者、きっとお母さんたちのことだ
「いないときって私が学校に行っててお父さんが会社に行ってて、お母さんも出かけてるときってこと?」
お姉ちゃんは少し考えてからこう言った
「多分、でも、あんたがまだあの人たちから何も聞かされないままなら・・・私は子の部屋を出る」
私はよくわからなかった、このときは、でも、じきにわかるんだ、そうあと少しで
次の日私はいつものように学校に行った、
そして帰った、この繰り返し、何も変わらない毎日・・・と思っていた・・・その方がよかった
「お姉ちゃん入るよ」
この時、お姉ちゃんの前でこういわなかったら何もおこらなかったのだろうか
「今日ね、道徳の時間に、養子、について習ったんだ!」
お姉ちゃんの顔色が一瞬で変わった
お姉ちゃんは私にこういった
「勇子、まだわかんないの・・・あいつらの正体に・・・私たちは・・・他のこたちとはちがう・・・
私たちは・・・養子なの・・・」
私はじょうだんだと思った、いや、そう思いたかった
「あのね、全部言うね」
お姉ちゃんは全部話してくれた
まず、昔からなぜ生まれたときの写真がないのか不思議に思っていたこと
お母さんたちは生まれたときの話をさけていたこと
そして病院で何があったか・・・
「あの日、あ母さんたちの血が足りなくなったの、ちょうどその前に運ばれたかんじゃも同じ血液型で、私はお母さんに、O型だと言われてきた、だから私の血を使うことにしたの・・・でも、念のために血液検査したら・・・私は特別な血液型だと言われた・・・その血液型は親のどちらかがその血液型でないと生まれるはずがないと言われた・・・お父さんとお母さんはどっちもふつうのA型・・・私は気づいたの、私の本当の親はこの人たちじゃないって・・・そのあと親せきの人にこっそり聞いたのそしたらその日とはこう言ったわ『・・・そうなんだ、アキも、勇子も養子なんだ・・・本当は養子だってこと来年ぐらいに言うつもりだったらしい・・・でも、先にわかっちゃったか・・・』って・・・それから私たちの親がいたって言う東京に行ったの・・・」
お姉ちゃんは言い終わると最後にこういった
「私はもうあの偽善者を許さない」
私はこんなことになるなんて思わなかったんだ
だから・・・でも、もうどうしようもなかった
その話を聞いて私は自分の部屋でうずくまってた
でも、下から叫び声が聞こえた
お姉ちゃんが・・・包丁を持ってる・・・
そしてお父さんとお母さんの方をみてる
・・・お父さんとお母さんは足をさされていた・・・
「私はどれだけ人にいやがらせされても、家族が入ればいいと思ってた」
お姉ちゃんはこっちの方に近寄ってきた
私は怖くて足がすくんで、動けない
「逃げろ、逃げろ」
「逃げなさい勇子」
「待って・・・勇子、こっちに来なさい」
「お・・・姉ちゃん?」
「そうよ勇子、私よ、アキよ」
「ダメだ勇子!アキから逃げろ!」
「待ちなさい・・・待ちなさい」
お姉ちゃんは返り血を浴びていた
怖かった
「お姉ちゃんやめて!」
私はそのあとのことはよく覚えていない
警察が来て、お姉ちゃんを押さえつけ
私は保護され
お母さんたちは病院に・・・
あの日のことをお姉ちゃんは覚えているのだろうか?
私はなぜこのことを忘れていたのだろう?
そして、
お姉ちゃんにさされたあと、お母さんたちはどうなったのだろう?
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