あしゅか 2011-10-30 21:39:18 |
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後ろの方から火が迫ってきた
どうする!?
逃げないと
でも・・・
お父さんが
「お父さん私に捕まって」
「俺はいい!お前だけでも逃げろ!」
「そんなの無理だよ」
「何言ってる早く逃げろ、俺はけがしてるんだ、もう歩くことすら無理だ」
「でも!」
「ここは出口の近くだったから、あっちの方に進めばきっと助かる」
「お父さん!」
「行け!」
「嫌だ!」
「このまま2人とも死ぬより、お前だけでも生きろ!」
「嫌だ!いやだ!」
「歌手になるんだろ!」
「そんなのどうでもいい、お父さん!お父さん!」
私はそのままその間にうずくまった
火がだんだん近づいてくる
私はお父さんを支えながら歩いた
はいつくばったり、してなんとか、ここまでこれた
でも、お父さんのけがはひどくなった
「うっ!」
「お父さんどうしたの?」
「もう歩けない・・・何か棒があれば」
「・・・向こうに傘立てがあったはず、待っててお父さん」
私は傘を棒のかわりにしようと、取りにいった
でも、そこらへんは火がもう回っていて、なんとか傘はとれたが煙のせいで声が出なくなった
「おーい!ここに誰かいるぞ!」
「もう大丈夫ですよ」
救助にきてくれた人たちが私を抱え、連れて行こうとする
待って、まだお父さんが!
そう叫ぼうとしたが声が出ない!
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