あしゅか 2011-10-30 21:39:18 |
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「黒野さん、先生が読んでたよ」
「あ、東くん!」
うちのクラスの、東徹(あずまとおる)くんだ
「ごめん、ちょっと待ってて卓矢くん」
「いいよ!」
なんだかほっとした
何だろうこの開放感?
もしかして、私って卓矢くんのこと嫌い?
まさか!・・・でも、好きではない・・・どちらかと言うと嫌いだ
「ごめんね、黒野さん」
「え?」
いきなり東くんが謝ってきた
「なんかさっきから元気無いから、僕なんかしたかな?」
「そんなことないよ!」
「・・・なんかあったら言ってね!」
「ありがとう」
東くんといるとなんだか安心できる
「あっ黒野、このプリント、ここかけてないぞ、これ書かないとだいぶ点数下がるぞ!」
「あっ忘れてた!」
こうしてプリントをしているともう5時だ
「ごめん卓矢くん」
「いや、いいよ!」
私はなんだか、卓矢くんといるのが嫌になった
でも、別れてって言う勇気なんてない
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