みくりん 2011-09-17 13:46:13 |
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それでも、父の敵・鞘森は言を止めなかった。
「ま。殺ったのは私たが。フフッフフフッフフフフ!!!!!」
「・・・・・。」何が面白いのか、問いたいとこだが、怒りに身を委ねようとは思わなかった。
「今、お前、疑問に思っただろう?私の笑いに。どうだ?図星だろう?」
「ずぼし・・・?」
「あぁ?分からんのか。『図星』の意味も。」
「違うよ。」
「この笑いは、アイツをこの世から消し去った喜びだ。誰に何を言われようと、構わな・・・」
鞘森は勝手に語りだした。私は葬儀場から抜けだした。鞘森は真里愛を止めかけたが、完全無視して歩みを進めた。
カサ、カササッペタタ・・・。
ここは、どこ?このあとどうしよう。あ・・・・しんだ。おとうさん。おと・・・・
「つ・・・・・う・・・・・あ・あ・・うわぁぁぁんうわぁぁぁぁん。あぁぁぁん。」
嗚咽を耐えきれず、泣きだしてしまった。鞘森の前では、怒りさえもたえきれたのに、だ。
「だ・・・・うぅ・・・・あぁぁぁん・・・・・・あッ!!!」
真里愛は慌てて口を塞いだ。今自分がいるのは葬儀場から20㎞ほど離れた林の中。その林の中に3人の大人の姿を見たのだ。
にげなきゃ。
本能でそう感じた。でも、真里愛はすでにへとへと、その上こっちは10歳の小学生。敵うはずがない。
どう・・・・しよう・・・・
そこで、意識は遠くなり、その場に倒れた。
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