盲目男子 2026-02-03 19:12:44 |
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(すっかり日が沈み、街中も帰路につく人々でざわつき始めてきた頃、少しゆったりとした足取りで小さく鳴る鈴の音と白杖のコツコツとした音を聞きながら慣れた道を歩いていく。
今日は仕事で上手くいかなかったこともあり、いつもよりも疲れてしまった気がする…。こんな時はお気に入りの喫茶店で珈琲でも飲んで落ち着くに限るし、お腹も減ってしまったからついでにご飯まで食べてしまおうかと思考する。)
……あッ、。
( 考え事をしながらそのまま歩いていると、突然白杖に何かが引っかかったようで、白杖と共に前方へと倒れてしまう。周囲へ「すみません」と謝罪すると、床に手をつく際に白杖まで手放してしまった為、行方がわからなくなった白杖を手探りで探す。
転ぶ際に小さく舌打ちのような音が聞こえたので、おそらくその人の足が白杖に絡まり蹴られたのだろう。そいつに一言物申そうにも、足早に去っていったようだし…。
ため息をつくともう一度周囲に手を伸ばし、落とし物を探っていた。)
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