匿名さん 2026-01-10 01:05:30 |
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……ッ
(頬に触れられた、その一瞬。胸の奥がきゅっと鳴った。嬉しい――と気づくより先に、その感情を拾ってしまったこと自体が気恥ずかしくて、思わず視線を逸らす。昔から知っている手つきで、変わらない距離で触れられると、どうしても気が緩む。その事実に気づいた途端、落ち着かなくなって、反射的に一歩だけ距離を取った。)
ハハッ、優先順位がどうとかさ。そんな立派な言葉、今ここで持ち出す必要ある?
(視線を逸らしたまま、頬に残る感触を振り払うように首を傾ける。笑ってみせたものの、その声音は一瞬だけ鋭い。――その理屈の中に、自分が入っていないみたいで、どうにも落ち着かない。)
……まあいいや。その理屈通すならさ。唐突な親戚のおじさんムーブ決めてないで、次は治療だろう?
(間合いは詰めない。けれど、退く気もない。最初から答えは決まっているみたいな顔で、進路だけを塞ぐ。少し尖った空気を振り払うように、わざと軽い調子に戻して。)
ほら……早く、傷。古参殿は運がいいね。今日はさ、理由もなく俺がやたら気前いい日なんだ。だから特別大サービス!――この流れで俺が治療しないって選択、さすがに無いでしょ?
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