匿名さん 2026-01-02 23:22:05 |
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(水音が止んでからしばらく経ち、少し休もうとソファへ腰を下ろしたはずが結局眠ることはできず、額へ指を当てたまま静かな呼吸を繰り返していたところへ控えめな足音が近づき、やがて躊躇いを含んだ声が耳に届くと沈みかけていた意識が引き戻される。兄貴という呼び方に胸の内でかすかな反発が生まれ、目を閉じていても相手がこちらの様子を窺いながら立ち尽くしているのが分かってしまうのが、なおさら腹立たしい。だからすぐには目を開けず、一拍置いてから溜め息にもならない短い息を吐き)……起きている。そんな声を出すな。(ようやく瞼を持ち上げれば視線は相手の顔ではなく、その少し下、無防備に下ろされた濡れた毛先をなぞってからすぐに逸らし、寝ていると思われたまま距離を詰められるのを避けるように身体を起こして)水を浴びたら部屋に戻るよう言ったはずだ。用があるなら手短にしろ
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