匿名さん 2026-01-02 23:22:05 |
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(自身にそのつもりなどなくても、自然と相手の一挙一動を見逃さないように巡らせた視線が、兄と呼んだ瞬間に強張る仕草を拾ってしまい、息が詰まるような心地でぐっと歯を噛み締めて。そんなに嫌かよと、返答が恐ろしくて聞けもしない言葉は喉の奥に飲み込んだ。続く冷ややかな声色は兄の地雷を踏んだ事を分かり易く示しており、これ以上悪手を重ねる事は憚られ、言葉少なに相手の言い分を認め)…仰る通りで。(存在ごと無視するように壁を見つめる兄にどうしたって慣れない悲しみを覚えるが、結局その表情がどうであれ近寄って貰えるならば、じくじく痛む心と裏腹にそれを覆す嬉しさが湧くのだから、手の付けようがない自分を嗤うしかない。淡々と落とされた無慈悲な言葉に引き際を悟っては、片手で項を摩りながら目線を逸らし、もう何度も繰り返した謝罪を形式的に口にして)俺が悪かったよ、反省してる。謹慎でも何でも命じたらいい。あんたの権限で命じるなら、大人しく言うことを聞くと誓うよ。
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