三丁目のミケネコさん 2025-12-29 21:12:59 |
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(ゆうせいくん。そう名前で呼ばれる度、頬がカッと熱くなる。両親以外に、いや両親に呼ばれたとしても常に嫌味を含むものでしか無かった為か、その優しい声で名前で呼ばれた事自体が本当に新鮮で嬉しくて。また顔を覆おうと片手を顔に持っていくと、額の真ん中辺りが“ずきん”と痛んだ。幾ら殴られても蹴られてもすぐに痛みなど感じなくなっていた幼少期に比べると、最近は本当に怪我の治りが遅くなった様に思う。もしかしたら身体や神経が慣れてしまってそれ程痛みを感じなかっただけなのかも知れないし、今感じているこの痛みは紛れもなく自分で負った痛みなので単純に治りが遅く感じるだけかも知れないが。仕方ないから応急処置でいつも持ち歩いている湿布を貼ろうかと道中で鞄を漁る。何故湿布を常備しているのかは、もう日常に馴染み過ぎて憶えていない。薄暗くなった屋外で何とか鞄の中から湿布を入れているポーチを探し当てると、器用にその中から1枚だけ取り出しては痛みを感じる箇所に貼って)
はぁ…流石にトロいっていうか、なんていうか…えっと…俺の好きなもの、は…特に好きなのは親子丼とか玉子丼ですけど…今は豚丼の気分ですね
(優柔不断でごめんね、なんて謝られるとイエイエ!とぶんぶん首を横に振って。寧ろ憧れの人に自分の好きなものを知ってもらえるのは嬉しいので抜かりなく具体的に内容を答えると、その後に続けられた道順の話を聞いては自分もその店があるらしい方向について行って)
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