クラス人気者くんと平凡男子くんのラブストーリー〆

…あとちょっとで終わるし、残ってるのは俺が頼まれた仕事だから佐山くんはここで待ってて。
（ 紙で指を切ってしまった事は薄々気付いていた、でも此方に迷惑をかけないようにとさり気なく指を隠した姿を見て、あまり深堀りするのも良くないかと考えてから彼へと視線を送って、す、と軽く立ち上がろうとした貴方の服の袖を掴んで優しく微笑んだ後ここで待っているようにと言葉を告げた。立ち上がる直前、ポケットから何やらコンパクトな袋を取り出して彼のすぐ傍に置いた、その中には小さめの消毒液と絆創膏が入っていて。彼が整理してくれた書類やらを両手で持ち替えるなり空き教室へと足を運んで。 ）