この世界は大きな木を中心に陸地が続いている。
気候は様々で居住には適さない場所もある。
中心にある大木は半径5kmにもなる太さで長さは未だ人類の技術では測れていない。
その世界樹の足元は何者をも寄せ付けない大気で覆われている。
そんな世界樹には不思議な力があった。
ある日突然世界樹が光を帯びた。その光が照らしたのはある孤児院、数秒だけであったがその孤児院にいた8人の少年少女は光を見るのに時間はかからなかった。
その次の日、彼等は夢を見た。自分に宿った力の使い方の夢を。
それから彼等は異能力を授かった。
それ以来、1年に数回大樹は光り、その光を浴びた者には異能力が与えられた。
これは異能力と大樹と8人の決断と決別のお話。