792の一見審神者 2025-09-08 19:19:41 |
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大将へ
俺も返事が遅くなったな。涼しい夜風に当たりながらこれを書いている。手紙が数日届かなかったので風邪でも引いたかと心配したが、手紙を読む限りは大丈夫そうで安心した。俺を含め負傷者は皆、回復済みだ。鶴丸の旦那の件、頼んだぞ。
三条の旦那方の分は届いて早々、あちらから受け取りに来ていた。確かに質の良いものが多く俺も触れるのに少しばかり緊張したが、旦那方にはあれが普通なのだろうな。見てきた時代やものが違うと価値観にも影響してくるが、戦場(いくさば)に身を置くことの多かった俺でも価値の高さが解るのだから、相当なものなのだろう。
私物を返した際に石切丸の旦那に札の件を伝えたら、欲しければまた送る、と言っていたぞ。
同席する、とは言ったが慰めるという事なら俺より向いている奴が大勢いると思うからせいぜいそこまで送る事ぐらいか、俺が出来るのは。
短刀達は最近手先の器用な燭台切の旦那や加州の旦那、一兄と一緒に次大将に会えたときに見せるんだ、と大将の人形や絵を描いている所を良く見かける。実在していなくともそこにいる、憑代の様なものがあるだけで心持ちが大分変わってくるのはこちらも同じとみた。
そういう訳で新しい香の匂いの話はより大将が近くに感じられると、今日は体調不良以外の理由で俺の部屋に来る男士がいつもより多かった。次からは部屋の前の廊下で読もうと思う
よい夢を見られる様。
薬研
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