匿名さん 2025-08-27 00:14:52 |
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その感性はよく分からないが。
( 自分に認識されることの何が嬉しいのか。別に好かれることも嫌われることもない質であることは自覚的だ。怪訝そうに眉を寄せながら軽く首を傾げる。無論、目の前の人間が喜んでいるのならそれは悪いことではないのだろうけれど。彼が場所を見定めるように周囲を伺うのを見つめながら、横たわったままの猫を柔く撫でる。きっと温かかったはずの体は冷えきっていて、そのせいか少し毛が硬くなっているうような気がする。暫く後にふっと猫の体が持ち上がり視界から消える。ぱちりと瞬きをすると彼が猫を持ち上げたようだった。その後ろを着いていけば少しばかり特徴的なオークの木が聳えている。墓標と呼ぶには歪だが、自然のものは自然に変えるべきなのだろう。しゃがみこんで手に持っていた石で木の根元を掘るとも削るとも言えない動作で穴を作っていき。)
わかる場所に埋めるということは、君はこの子の墓参りに来るのかい?
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