胡散臭そうな男 2025-07-25 23:01:02 |
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(言ってしまってからは、もう殆ど何も考えられなかった。とにかく早くこの状況から離れたいと頭の中で懇願し、投げ捨てられた封筒を身体の自由がきかない中、必死に拾うとそのまま床に膝をついて胸の痛みをやり過ごす。その後は相手の顔など一切見られないまま立ち去っていくのをただ待っていて。相手の気配が無くなると少しずつ元の思考回路が戻ってきて、この依頼が終わってもまた何か言い付けられるのでは無いか、もしかしたら事務所まで押しかけてくるかもしれない、そんな事になったら自分は果たしてちゃんと相棒の為に動けるだろうか…と途轍もない不安に駆られてしまう。一刻も早くこの場から逃げ出したかったが、先程担架を切った手前自らの手で相棒の顔に泥を塗る真似は出来ないと何とか限界の近い体をおして依頼を完了させると、相手に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で『終わりました、失礼します』と発しては立ち去ろうとし)
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