匿名さん 2025-07-12 01:11:06 |
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「……今日も特に来訪者は無し……ね。」
ANGULA SKILLの居住施設の一角。落ち着く暖色の間接照明と黒を基調とした室内に、デスクとそれを挟んで向かい合う椅子、そしていくつかの本棚が設置された『カウンセリングルーム』。
基本的に相談者が落ち着いて話ができるように、穏やかな色合いと清潔感ある整頓を施されたその部屋でイェレナは暇そうに体を揺らす。
ブロンドのショートウルフにゴス系の濃いアイシャドウ、顔や耳に光るピアスとチェーン、パンクファッションにありがちなダメージ加工のシャツとズボンにアンマッチに見える白衣を一枚だけ羽織った室内の雰囲気からシてみるとかなり浮いて見える彼女は、デスクに置いたノートパソコンを使い慣れた手つきで作業を行っている。
「ま、素直にお悩み相談なんてしたい物好きは多くないから仕方ないにしろ……同じ死刑囚をカウンセラーに置くなんて如何なものって感じよね……。」
イェレナ・ベレゾフ。死刑囚クラスの犯罪者を使った犯罪者抑止のための組織『ANGULA SKILL』の幹部にして、過去の臨床心理士の経験と資格(資格は懲役中に取り消し)を持つことから組織の人員相手にカウンセラーとしての役割も担っている。
今日は月に二度ランダムに行われる(ランダムなのはイェレナの予定に合わせるため)カウンセリングの日なのだが、普段からあまり相談者が多くないのか暇そうな彼女は、白衣のポケットから煙草の箱とライターを取り出すと、一本取り出して火を付け一服を始める。
デスクの灰皿にはもう既に何本吸ったのか見当もつかないほど吸い殻が積まれているにも関わらず、部屋にはおろか彼女からもタバコの臭いは一切しない。
それもそのはず、彼女はタバコの煙を吸っては吐くということをせず、煙は全て窓の外に能力を使って転移排出されているためである。
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